Hibi 寒い朝 氷点下に達する日が多くなってきた。木々がひっそり、パキパキと音を鳴らしている。 雪が降っているけれど、明るさのある空を見て歩き出す。木道には薄く積もった雪に先人の足跡がある。まだ朝早いから宿の客人のものだろうか。 しばら...
Hibi みちくさ 秋も終わりが近づき、ふと見ると塀にまだまだ色鮮やかな葉が垂れさがっている。なんの葉だろう………みちくさですね。 苔もオレンジでかわいいと見惚れていると、夏目漱石の道草を思い出す。うろ覚えの内容にもう一度読んでみようかと思...
Hibi ささやき 四角錐の屋根の図書館を抜けて、竹林を横目に古くからある民家を通りすぎると、やさしくみずみずしい若芽色のがくに、ほんの少しだけ緑がかった白色の花びらの梅がある。 12月にはすでに準備は始まっていて、ちょんとちいさい蕾がむく...
Hibi 金木犀とみかん きんもくせい。惑星みたいな名前だと思う。 夏の終わりを惜しんでいると、ふと香ってくる甘い香り。秋だなあと感じいっていると、父が買ったみかんが台所にちょこん。冬も近いのですね。 Painting& Words:Ki...