Photograph :Yu Mitsui. Thanks.
Painting:Kiho
2021-2-11
ささやき
四角錐の屋根の図書館を抜けて、竹林を横目に古くからある民家を通りすぎると、
やさしくみずみずしい若芽色のがくに、ほんの少しだけ緑がかった白色の花びらの梅がある。
12月にはすでに準備は始まっていて、ちょんとちいさい蕾がむくむくしてる。
通るたびに、また、すこし、大きくなった、とひとり喜んでしまうのです。
Painting &words:Kiho
2021-2-10
小屋のそばで
霧の濃いある日のこと。
夕暮れが近づき、仕事の合間に10分ほどの小散歩に出ました。
秋も深まり、みさやまの周囲はすっかり背の高いススキに囲まれています。
サラサラというススキの揺れる音を聴きながら、草原と林の間の砂利道を歩いていると、
前方右手から一頭の鹿がひょこっと現れました。
全く予期せぬ出会いに、少しだけ心臓の音が早くなります。
相手もこんな秋の霧深い夕暮れに、人がいるとは思っていなかったのかもしれません。
一瞬動きを止めて、訝しげにこちらを見やった後、左の林になかへ足早に駆けていきました。
Photograph & Words:Yu Mitsui. Thanks.
Painting:Kiho
2021-1-15
ゆきと山小屋
この場所の記憶が子どものころからあるということ。
それはきっと祖父からの贈りもの。
Photograph:Yu Mitsui. Thanks.
Painting& Words:Kiho
2020-12-19